シベリアでの試合の体験記
その、シベリアでの試合では、海外遠征ならではのレア体験がたくさん出来た。試合は、2分7ラウンドだった。それだけでもビックリである。ホテルは、、、氷点下30度の中にあるバンガローみたいな所だった。入り口には、勝手に外出しないようにと、マシンガンを持ったロシア人が二人程、見張り役として常駐させられていた。外は、寒いっていうか、、、、痛いっていうのがピッタリな表現だった。寒すぎると痛いのである。移動は短い距離も、車を使って移動した。寒すぎて、歩いてられないからだと思う。で、、、、北極海すれすれのこの場所は白夜だった。日が沈まないのだ。一日中昼間ってことである。水は、天然の炭酸水だった。ビックリだった。水が勝手にサイダーだった。さんざんな環境においての計量は、500グラムオーバーだった、、、「走れないしどうしよう」ってな感じだった、、けど、、、サービスでパスだった。(笑)主催者は、ロシア全土に天然ガスを供給している社長らしかった。入場前、超ウルトラスーパー緊張している俺に付き添って、深呼吸をしろってジェスチャーをうざい位にしていた。「一体誰だこのじじい」ってその時は思ってた。そして、ゴング。しょっぱなからダウンしてしまった。タオルまで投入されてしまったけど、、、すぐに立ちあがってダメージのせいでまたすぐ転んでまた立ちあがって、ガッツポーズを観衆に向かってアピールしていたら、うやむやになって試合続行になった。後半ラウンドはダウンこそ奪えなかったが、寸前まで追いこみ、敵地にもかかわらず2-1の7ラウンド判定負けとなった。ダウンしてタオル投入もあったのに一人は勝ちだったのである。心を動かしたようだった。そしてプロ入り初の負けとダウンを味わえた。試合後のパーティーでは、主催者のじじいがあーだこーだ演説していた。何が食べたいかと言うから「キャビア」って言ったら、今日は「レッドキャビア」を用意したとかなんとか言ってた。ななななななななんと、、、「レッドキャビア」は「イクラ」なのであった。皆さん!これからは、寿司屋では、イクラと言わず、「レッドキャビア下さい」って言いましょう!そして、じじいには、両方のホッペタにキスをされてしまった。ビックリしたし、気持ち悪かった。、、、、まだ途中だけど、めんどくさいので、、、つづく、、、、
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